仕事にやりがいを感じている人は思った以上に少なく、実際には想像よりも多くの人が今の仕事に不満を抱えているようです。
不満が積もり積もって、ついには会社を辞めて起業した人、いつかは起業したいと考えている人が増えてきています。
そんな女性たちはどんな理由で仕事に不満があったのでしょうか。
「起業した」「現在起業を考えている」という女性を対象に行われたアンケートでは、以下のような理由が多く見られました。
■給与や賞与が低い
■仕事を適正に評価されない
■とにかく残業が多い
■仕事量が少ない
■業務内容が難しすぎる
■単純作業が多い
■人間関係がよくない
■職場の雰囲気に馴染めない
仕事に不満を抱えている人の中でも特に多いのが「給与面」での不満。
周りと自分の給与を比べて、今の収入に満足できないことから転職の道を考えるきっかけにもなっているようです。
また、オーバーワークをしている人も会社への不満が募り、結果として「仕事を辞めたい」という気持ちに繋がってしまうのでしょう。逆に、仕事量が少なすぎたり、責任ある仕事を任せてもらえないといった、適正に評価されない環境もまた不満の種となるようです。
さらに、仕事の難易度が高すぎても、簡単すぎても満足が得られないという声も聞かれます。
脳科学者の研究結果によると、人は難しすぎること、簡単すぎることからは脳の喜びは得られないとのこと。「少し難しい」くらいのクリアできるかできないかといった挑戦モードでドーパミンが出てくるそうです。
今の仕事に不満を感じる理由が業務の難易度であれば、もしかすると少し難しいくらいの内容に変えることで解消されるかもしれませんね。
業務自体に不満がなくても、職場の雰囲気や同僚・上司との人間関係に悩んでいる人もいるでしょう。日々のストレスから不満を募らせてしまうことで辞めたい気持ちが加速してしまう可能性も…。
このように、何らかの不満を感じている女性は多いです。
そんな中で「自分の理想の働き方を追求したい!」と、不満が原動力となり、起業を決意する女性もいます。
先の未来に不安を感じて、起業への道へシフトする女性も多くいます。
その”不安”は、年齢別に異なる結果が見られました。
たとえば、20代の場合には仕事への意欲が強く現れることで現状に満足いかず、「成長したい」「もっと上を目指したい」といったやる気に火がついて起業するケースが見られます。まだ経験の浅い20代ですが、実は起業家に最も多いとされる年代でもあるのです。その動機は、「自由に仕事をしたい」という至ってシンプルなもの。ネット社会の進化によって20代の女性も起業しやすくなったことが背景として挙げられるでしょう。
結婚や出産などのライフイベントと重なりやすい30代の場合、結婚か仕事か、そのどちらかで悩む人が多いようです。30代は、周りが結婚ラッシュを迎えたり、仕事で昇給したりといった変化の年でもあります。そのため、「結婚しないんだったら、仕事で成功したい」と考える人が増えてくるようです。その思いが起業へのきっかけになることもあるでしょう。
30代は子育て真っ只中の人も多いですが、中には養育費の不安や育児と仕事を両立させたいといった理由から起業を目指す人もいます。
また、40代も変化の年です。親が高齢になり、介護や自身の老後の心配が尽きない年代でもあります。将来に備えてお金を蓄えておきたいという思いから、一大決心をして起業する人も。定年に関係なく仕事を続けられるのも起業する理由の一つでしょう。
また、40代・50代の中年期に多いのがセカンドキャリアという新たな道の選択です。「これまでの経験を活かしたい」「自分の夢を叶えたい」といった気持ちの変化がきっかけとなり、起業して第二の人生をスタートするケースもあります。
このように、将来への不安が起業するきっかけになったという人もいます。どの年代にも言えることですが、女性の場合はライフスタイルの変化が仕事への意識に大きく影響しているようです。
やはり、年齢に関係なく「起業したい」と思う女性は確実に増えてきています。
経験の浅い20代は先を見据え、経験を積んだあとで起業する、というプランを立てている人もいるようです。その他の年代では、以下のようなチャレンジ精神が見られました。
■好きなことを一生の仕事にしたい
■自分の家で趣味を生かした仕事をしたい
■今までやったことのない分野に挑戦したい
■資格を活かして、もっと幅広いシーンで活躍したい
趣味や好きなことを仕事にできるのはこの上ない幸せかもしれません。起業したあとも活躍しつづけることは大変ですが、いつまでもチャレンジ精神を持ちつつ前進あるのみですね。
そんな起業したいというチャレンジ精神旺盛な女性を応援する支援プロジェクトがあります。
主催しているのは、一般社団法人日本起業アイディア実現プロジェクト。起業のアイディアを持っている人や起業を実現させたい人を対象としたチャレンジ制度です。
2019年度の第5回目のチャレンジ制度でグランプリを受賞した3名のうちの1人は、キャリアを持つ女性をターゲットにしたメンター育成のためのスクール運営、というビジネスプランで栄冠を手にしました。実際にいろいろな悩みを抱えながらキャリアを構築してきたからこその結果と言えるでしょう。
また、開業・創業する人に向けた助成金・補助金の支援制度もあります。東京都では、若手の女性起業家に対する支援策として、若手・女性リーダー応援プログラム助成事業を実施。商店街に活気を取り戻すための支援制度として展開されています。
その他に、助成起業サポートセンターでは、最も優れた新ビジネスにチャレンジしている女性起業家を支援するコンペティションを開催しています。受賞者には事業奨励金が支給され、事後支援も行ってもらえる実現性の高い支援制度です。
このように、支援の目的や条件、対象者、支給額などさまざまな決まりがあるので、しっかりと事前にリサーチを行ったうえで挑戦してみましょう!
自分の店を持つ
女性の起業の中でも、もっともおおかったのが、自分の店を持ちたいという意見。
自分の好きなもの、得意分野などを生かした趣味を仕事にしたお店。自分のこだわりをとことん追求して、おおくの人にその良さを伝えたいという思いを持った女性は数多くいます。
自分が行きたいお店づくりを、女性ならではのきめ細かなアイディアで実現させている女性がたくさん。
飲食・美容・教室など、自分らしさを出すお店づくりの色々をまとめました。
起業するメリットとデメリット 女性が起業するとなると、実際に上手くいくのだろうかと不安になることもあるでしょう。女性が起業する際に考えられるメリットは、ライフスタイルを大切にしながら働けること。そのほかにも、女性ならではのメリットや認識しておきたいことがいくつかあり、ここでは詳細をまとめています。起業することで紐づくメリットやデメリットについてもしっかり把握しておくと、ある程度の覚悟を持って挑めるのではないでしょうか。